こんにちは、あまなつです。
植物好きの農学部卒のサラリーマンです。
30㎡の畑で念願の家庭菜園を始めました。
この記事は2022年のサツマイモの栽培記録です。
サツマイモの栽培計画はこちら。
栽培計画
苗の準備
今年は全国的な「サツマイモ基腐病」の発生拡大の影響で、年明け時点で「今年はサツマイモ苗の供給量が少なくなる」との情報がありました。
そのため3月中に通販で「べにはるか」の苗を予約注文しておきました。
それに加えてスーパーで買ったサツマイモを使って、自分でも苗づくりにチャレンジしてみました。
でも残念ながら苗づくりは失敗。
予約注文していた苗も4月中に届く予定だったのに、一向に連絡がなく…。
問い合わせてみると「苗の生産が遅れており量を確保できず、発送の見通しが立たない」とのこと。
そんな中5/1にホームセンターに行ってみると、紅はるかの苗が売れ残っていました。
葉が黄色くなってシオシオでしたが、サツマイモの生命力なら回復すると信じて購入を決意。
10本購入して、3畝のうち1畝に植え付けることに。
これで仮に予約注文分が届かなくも、3分の1は収穫できます。
最悪の場合、この10本から伸びたつるから苗取りして残りの2畝に植付ける作戦でいきます。
5/3 植え付け
ホームセンターで買った苗はすっかり萎れて、葉が黄色く枯れてるようなものもしばしば。
元気のない葉がポロポロと落ちます。
あらためて「大丈夫か…?」と心配になりつつ、茎の下端を切って水に浸けます。
通常は植え付け前日から水につけますが、今回はしおれ具合が激しいので2日前から吸水させることにしました。
2.5mの畝に10本なので、計画よりも密植の株間25cmになります。
根付きが失敗する可能性もあるので、比較的元気な苗と弱ってたり小さい苗を交互に植え付けました。
植え付けたあと、畝全体に不織布をかけました。
5月とはいえ、まだサツマイモの生育には気温が低めで朝晩は冷え込みます。
それに晴天の直射日光も植え付け直後のサツマイモには刺激が強いです。
不織布で苗を守ってあげます。
5/7
苗の様子を確認すると、小さいですが新しい葉が出ている苗がありました!
すっかり枯れてしまった苗もありましたが、思ったより根付いてくれそうです。
サツマイモの生命力に感謝!
ここ数日4月上旬並みの寒いくらいの日も多いので(最高気温15〜20℃、最低気温10℃)、不織布はまだかけておきます。
5/15
活着
植え付けた苗10株のうち、9株で新しい葉が伸びているのを確認できました。
あんなにシオシオだったのにこんなに根付いてくれるとは!
サツマイモの生命力に脱帽です。
残りの1株は枯れきってはいないんですが、新しい葉が伸びてこない状況。
もう少し辛抱して様子を見ます。
畝の準備
あわせて残りの2畝の準備をしました。
深さ、幅ともに50cm程度掘り起こし、底にワラ、米ぬか、腐葉をいれます。
ワラと腐葉が分解されるときに窒素が消費されるため、生育前半の窒素過多によるつるボケが防げます。さらに生育後半には養分となり、イモの肥大を助けます。
石や植物残渣を取り除いたり、土塊を砕きながら土を畝に戻したんですが、出るわ出るわコガネムシの幼虫!
このまま栽培してたらサツマイモが食べられていたと思うとゾッとします。
土を戻したら畝の上面をならしてひと段落。
あとは苗の到着を待つだけです!
5/18 植え付けPart2
ネットで予約注文した苗がようやく届きました!
もともと注文していたウイルスフリー苗は入荷の見込みが立たないとのことで、一般苗に切り替えました。品種は同じく「べにはるか」です。
こちらも一晩吸水させ、早起きして出勤前に植付けました。
活着するまで不織布で日除けをしておきます。
苗の入手がスムーズにいかずヤキモキしましたが、今年は5月中旬まで寒い日が続く天候。
気温が安定してきた5月の中旬に植え付けられたので、結果的には予定より遅れてよかったかもしれません。
6/4
植え付けた苗30本、全てが無事に活着してくれました。
あとはつるが茂るまで雑草取りをして、つるが畝間まで伸びてきたらつる返しをするだけ。
9月中旬から10月上旬に収穫予定です。
コガネムシが来ないことを祈るばかりです。
6/11
順調に育っているサツマイモ。
まだそれほど勢いはないので、雑草に負けないよう草取りは欠かしません。
雑草&泥跳ねの対策として雑草で作ったワラマルチを設置しました。
ビニールマルチという選択肢もありますが、「できるだけお金をかけず、あるものでなんとかする」がモットーの家庭菜園。
雑草も貴重な資材です。
6/25
サツマイモが順調に茂ってきました。
さすが家庭菜園の優等生。水はけの悪い畑なので、あとはイモがしっかりついているかどうかが気がかりです。
ここまで来れば株下の雑草の心配は少なそうなので、これが最後になることを期待しつつ、草取りをしました。
7/23 つる返し
順調に茂ってきてすっかり放置していました。
伸びたつるの地際部をみると、新しい根が出てきてました。
このまま根付かせてしまうと、そこにもイモを作ろうとして栄養が分散してしまいます。
それを防ぐためのつる返しをしました。
サツマイモのつるは意外と折れやすく神経を使いますが、絡まったつるをほどきつつ地面からはがし、ひっくり返して完了です。
なんだか、単に荒らしただけみたいになってますが…。。。
最近の品種はつる返しは必要ないという情報もありますがどうなんでしょうね?
効果のほどわかりませんが、やってみると鬱蒼としてしまった畝の内部に光と空気が届くようになるので、そういうメリットはあるような気もします。
9/11 植付け後131日&116日
タキイ種苗の野菜栽培マニュアルによると、サツマイモの収穫の目安は以下のとおりです。
- 日数:120~140日程度
- 平均気温の積算温度:2,200~2,500℃
うちのサツマイモの9/11時点の栽培日数と積算温度はこちら。
- 5/3植付け:栽培日数131日、積算温度3,195℃
- 5/16日植付け:栽培日数116日、積算温度2,925℃
積算温度は5/3植付け分も5/16植付け分も2,500℃を超えています。
栽培日数は5/3植付け分で120日を超えています。
積算温度的には収穫しても良さそうですが、5/16日植付け分は日数が足りなさそうです。
「べにはるか」は130日程度の栽培日数が必要との情報もあるので、もう少し栽培することに。
こちらの都合も考慮して、9/17からの3連休に収穫をすることにしました。
畑の水はけが悪いので、イモが大きくなってくれているかやや心配ではありますが…。
9/16 収穫
5/3に植えた畝と5/18に植えた畝のうち半分を収穫しました。
栽培日数と積算気温はそれぞれ次のとおりです。
- 5/3植付け:栽培日数137日、積算温度3,300℃
- 5/16日植付け:栽培日数122日、積算温度3,029℃
待ちに待ったイモ掘り。
この歳になってもワクワクします。
さっそくイモを掘りあげて見ると…
う~ん…なんとなく細いし小ぶりなのが多い気が。。。
少し早かったでしょうか。
コガネムシの幼虫に食べられてしまったものもあります。
2畝分計5mで6.7kg収穫できました。
少し物足りないですが、1年目ならこんなものでしょう。
2週間ほどおいてから食べます。
10/15 収穫その2
5/18に植えた1畝2.5m分を収穫しました。
栽培日数と積算気温は次のとおりです。
- 5/16日植付け:栽培日数150日、積算温度3,704℃
9月に収穫した分よりもだいぶ高いです。
収穫量は…約4.4kgでした!
1畝あたりの収穫量は9/16に収穫した分よりも多いです。
大きさもパッとみた感じ大きめです。(写真では小さく見えますが…苦笑)
どうやら収量的には、5ヶ月は栽培した方が良さそうですね。
来年の参考にします。