こんにちは、あまなつです。
植物好きの農学部卒サラリーマンです。
30㎡の畑で念願の家庭菜園を始めました。
2022年のジャガイモの栽培記録です。
ジャガイモの栽培計画はこちら。
2/10 種イモ購入&芽出し
種イモ購入
2/10にホームセンターで種イモを購入しました。
品種は「メークイン」。我が家はカレーや肉じゃがなど、煮込み料理に使うことが多いので。
ただ、定番の「男爵」も育てれば良かったかな…、と後になって思ってます。苦笑
種イモはしっかり、農林水産省の種ばれいしょ検査に合格していることを確認。
ジャガイモ栽培では病気にかかっていない種イモを使うのが重要です。
芽出し
植え付け前に種イモを日光にあてて芽出しをします。
省略可能な工程ですが、芽出しをした方が植えた後の成長がそろいます。
それに畑に植え付けるにはまだ早いので、少しでも準備を進める意味でも芽出しをしておくと効率がいいです。
芽出しは種イモを、「雨がかからず、弱い光があたり、15℃前後の温度を保てる場所に20〜30日」置いておきます。
強い光があたりつづけると高温になる恐れがあり、光があたらないと白い芽が出て徒長してしまうので日の当たり具合に注意します。
黒っぽい新芽が出てきたら芽出し完了です。(新芽の色は品種により違うみたいです。)
なお、光にあてるとイモ自体が緑化します。食用には有毒ですが種イモ用としては問題ありません。
2/26 植え付け
芽出しした種イモ
2月の下旬になったので種イモを菜園に植え付けました。
2週間ほど芽出しした種イモがこちら。
黒く小さな芽がポツポツと出ています。
「食用のジャガイモから芽が出てしまった」という時の白く徒長した芽とは違いますね。
適度に日光に当てるのが重要みたいです。
60g以上の種イモは切り分けてから植え付けても問題なく、種イモの節約にもなります。
ただ今回は購入した種イモが10個入りで、栽培予定が8株。
すでに十分な数の種イモがあるので、切り分けずにまるごと定植しました。
植付け
雨などで土が湿りすぎている場合はある程度乾くまで待ちます。
株間30cmで10cmの深さに穴を掘り、種イモを植え付けます。
このとき頂芽が上になるように置きます。
種イモを植えたら土をかぶせて、手で軽く押さえたら完了です。
水やりは必要ありません。
10個の種イモを無駄にしたくなかったので、2個は隣のナスを栽培予定の畝の端に植え付けました。
3/27 出芽
暖かくなってきたので、「そろそろかな?」と期待して3/27に畑を見に行ったら、出てました!
ジャガイモの芽!
10株中6株の芽が出てました。
だいたいサクラの開花と同じ時期に芽が出るんですね。
一見不健康そうな色をしてますが、もう少し伸びてきたら青々とした葉になるでしょう。
来週には芽かきができそうです。
4/2 芽かき、土寄せ
無事に10株すべての芽が出ました!
まずは一安心です。
寒さ対策
ただ他の畑を見ると、やっぱり黒マルチをしているところは成長が速いですね。
うちよりも遅く植え付けていたのに、苗の高さが10cm以上になっているところがほとんどです。
来年は黒マルチも要検討です。
暖かくなってきたとはいえ、まだ朝晩は冷え込み、霜がおりることもある最近です。
寒さ対策のために不織布をかけておきました。
芽かき・土寄せ
タイミングとしては少し早いですが、早い内に選別して成長を集中させるために芽かきをしました。
多い株では5本以上芽が伸びているものもあります。
残す芽の株元を抑えて横にずらしながら引っ張ると、意外と簡単に抜けます。
せっかく伸びてきた芽を抜くのはもったいない気もしますが、より大きなイモを収穫するため、1株あたり2本に減らしました。
芽かきにあわせて土寄せもしておきます。
4/10(植え付け後40日)
かれこれ植え付けから40日ほどがたちました。
不織布をかけた畝は順調に大きくなっていて、葉も元気そうな緑色。
対して不織布をかけなかった2株は葉先が茶色くなり、成長もいまいちでした。
おそらく寒さの影響をもろに受けたんだと思います。
不織布1枚でここまで差が出るとは!
植物の生育と温度の関係の密接さを目の当たりにしました。
周りの畑を見ても、不織布などをかけてない畑のジャガイモは、葉が茶色くなり元気がなさそう。
黒マルチをしている畑も葉の変色は防げていないみたいでした。
自分の判断が功を奏した手応えに、思わずガッツポーズ。
といっても行き帰りに通るプロの農家さんの畑をみて、真似をしただけなんですけどね。
不織布か寒冷紗をかけている畑の生育がやたら良いのを見て、「これは試す価値あり!」とやってみました。
この歳になっても、試行錯誤がうまくいくとうれしいものです。
4/23(植え付け後55日)
最高気温が20℃以上になり最低気温が10℃を下回らなくなってきました。
ジャガイモの成長も一段と速くなった気がします。
株の高さは30cmを超えてきて葉の数も増えてきました。
株によっては花も咲き始めています。
「摘花をした方が良い」という情報もありますが、タキイ種苗のホームページによると「摘心、摘花、摘蕾はイモの生育にほとんど影響しないのでやらなくてもよい」とのこと。
僕が参考にしている「加藤義松のプロ直伝!!野菜づくり」でも、「花は摘んだほうが、多少イモのできはよいようです。農家はそこまで手が回らないため、摘みとりません。」と書いてあります。
家庭菜園の規模なら摘花をするのもありですが、イモへの影響はあまりないみたいです。
5/8 (植え付け後70日)
植え付け後70日です。
株の大きさ成長は緩やかになってきて、ほぼすべての株で花が咲き始めました。(写真は摘花後)
我が家のジャガイモは周りの畑より少し小さめです。
ほぼ無施肥なのと、黒マルチをしてないのとで初期生育が遅れた影響が出ているみたいです。
でもモザイク病などの病気にはかかっておらず健康的です。
ここまでくればそれなりの収量は見込めそううです。
植え付け後70日なので、ちょうどイモの生育最大期に入ったところです。
少しでもイモが大きくなるようにと摘花をしました。(ただジャガイモの種を見てみたいのでいくつか残してあります。)
6/18 収穫(植付け後110日)
6月に入ってから2株試し掘りをしましたが、まだイモが小さかったので、地上部が完全に枯れるまで待っていた収穫。
大部分がクッタリと枯れ、残りの葉もトマト疫病の病徴が出てしまっていたので、ジメッとした曇り空ですが収穫を決行しました。
収穫したジャガイモがこちら。
全体的に小ぶりですが、それなりの量を収穫できました。
収穫量(結果)
8株の収穫量の結果がこちら。
極小のイモも含めると、個数は111個。
重さは合計で約4.5kgでした。
目標にしていた「8株で6.4kg」の3分の2程度にとどまりました。
1株あたりの平均個数は10個以上でしたが、ジャガイモ1個あたりの平均重量は約40g。
目標の80gの半分でした。
「ジャガイモの重さのヒストグラム」を見てもわかるとおり、半分以上のイモが40g以下でした。
「1株あたり1個80gのイモを10個以上」という目標と比較すると、「十分な個数のイモが形成されたものの、肥大が不十分だった」と言えます。
来年の改善点
イモの個数は十分だったことから芽かきや土寄せは適切だったと考えてよさそうです。
来年の改善点は「イモをしっかり肥大させること」になりますが、化学肥料を投入して大きくするという安易な方法は避けたいところ。
アプローチは
- 生育初期で株を大きくして後期の光合成能力を高める
- アブラムシを防除して養分を奪われるのを防ぐ
あたりでしょうか。
黒マルチやトンネルの活用が必要そうです。
あとは、借りてる畑がだいぶ湿地性だということがわかってきたので、品種を耐湿性の強い「キタアカリ」に変えてみようと思います。
とまぁ目標は達成できず反省点も多々ありますが、自分で育てたジャガイモを収穫して食べられるのは満足感がありますね。
来年のリベンジに燃えつつ、ひとまずジャガイモ三昧を楽しみます。