家庭菜園日記:カボチャ

植物

こんにちは、あまなつです。

植物好きの農学部卒サラリーマンです。
30㎡の畑で念願の家庭菜園を始めました。

この記事は2022年のカボチャの栽培記録です。
カボチャの栽培計画はこちら。

栽培計画

栽培計画
  • 栽培面積 
     2.5m × 3m
  • 株数 
     株間90cmで3株
  • 目標収量
     12個
     子づる2本仕立て、2果/つる、4果/株
カボチャ播種図

3/30〜4/3 播種

吸水

今年育てるカボチャはこちらの品種「ほっこりえびす」。
食味最高で家庭菜園にもおすすめです。

畑の家主さんの「去年はカボチャがたくさん穫れたのよ〜」という言葉に期待がふくらみます。

トウモロコシ同様、育苗する設備はないので直まき栽培にします。
畑にまく前に水に浸したキッチンペーパーにのせて、4日間吸水させました。

播種

栽培するのは3株です。
長さ2.5mの畝に90cm間隔で1か所あたり3粒ずつ、3か所にまきました。
寒さ対策&鳥害対策のためにペットボトルで作った育苗キャップもどきをかぶせておきました。

4/10

種の様子を確認すると芽と根が出始めていました。
ペットボトルを外し、代わりに不織布をベタがけさせました。

4/29

暖かくなってきたので不織布を外すことに。
播種した全ての種が発芽してました。
カボチャの発芽率に驚きです。

本葉が3枚出ているものもあったので、1か所1株になるように間引きました。
間引きはいまだに慣れなくて、どうしても「もったいない」と思っちゃいます。。。

5/7

ゆっくりですが着実に育っているご様子。
季節の変わり目だからか、最近どしゃ降りの雨が降ることが多く、マルチをしていないぼくの畑では泥跳ねが気になります。

そこで先週刈ったイネ科雑草を使ってわらマルチを設置しました。
黒マルチと違って地温を上げる効果はないですが、泥跳ねが軽減できるといいです。

5/23

なかなか大きくならない上にアブラムシが発生したりして心配していたカボチャ。
テントウムシを連れてきたおかげか、アブラムシは一時期より収まってきたみたいです。

頻繁に見ているとわかりにくいですが株も成長しているみたいです。
5/7には本葉が3枚でしたが、今では5枚目まで展葉しています。


例年に比べて晴れの日が少なく、気温も低めな今年の5月。
十分頑張ってくれています。

6/4

なんとなく成長が優れないカボチャ。
なんと花が咲いてしまいました。

まだつるが1mにも満たないので、株の成長を優先させるために摘花します。
2週間前に摘芯したこともあり、3株のうち1番成長のいい1株は子づるが3本伸びてました。
1つるあたり2果着果させる計画ですが、どうなることやら…。

6/25

気温が30℃を超えるようになってから成長が加速してきました。
畑に行くたびに、カボチャについているウリハムシの捕獲から作業を開始するこの頃ですが、最近はウリハムシの食害にも負けない勢いです。

3株のうち1株はウイルス病がでたのであえなく栽培を断念し、残った2株を子づる2本仕立てと3本仕立てで伸ばしています。
今月に入ってから花が咲き始めていましたが、ついに雌花が咲き受粉できたようで、ピンポン玉大の実がなっていました。

タネの絵袋には交配後50日以降に収穫できると書いてありますが、「本当に1ヶ月半でそんなに大きくなるのか…?」と半信半疑。
これからの成長に期待です。

7/3

ピンポン玉大だったカボチャが1週間で急激に大きくなりました!

直径が20cm近くあります。
この1週間何があったんだ?というくらいの成長。
とりあえず果実の下にワラを厚めに敷いて腐れを防止します。


今のところ順調に大きくなっている果実は2株で3個。
できれば1株あたり4個は収穫したいところですが…。

この先まだ結実してくれるかはあやしいですね。
まずは着果した3個がこのまま無事に収穫までいくことを願います。

7/8

3個は収穫できそうだと一安心していたカボチャ。
収穫まであと1ヶ月というところにきて、2個が鳥獣害を受けてしまいました…。

カボチャほど硬くても被害を受けるのか…と驚きつつ、サツマイモに次ぐ今夏の主役野菜だったのでショックが大きいです。
トウモロコシはアライグマにやられましたが、こちらは食害痕を見る限りカラスだと思われます。

傷つけるだけ傷つけてさよならしてるところが、「食べるなら全部食べていけよ!」と余計に腹が立ちます。
いや、全部食べられても腹は立つんですが…。

残しておいても腐りそうなので泣く泣く除去しました。
これで無事なのは残り1果。
とりあえず不織布で包んでカラスに見つからないように応急処置をしました。

7/23

残り1果になってしまったカボチャ。
カラス対策でテグスを張り、アライグマ対策で木酢液をまいているおかげか、今のところ無事に育っています。

だんだん皮の色が濃くなり、硬くなってきました。
ヘタもコルク化が始まっています。

収穫どきはヘタに横方向のヒビが入ってきたタイミングらしいのですが、予兆が見えますね。
日数的にも早ければ来週収穫できそうです。

生き残りの実が1果になり落ち込んでいたんですが、栄養の行き場がなくなったのか、カボチャが頑張ってくれて新しい果実が着果しました!

うどんこ病が広がっていたり、株元のつるが割れ始めていますが、なんとか新しい実も収穫までもってほしいです。

7/31

あの手この手で守ってきた生き残りの1果。
ヘタに横方向のヒビが入ってきたので、ついに収穫しました!

重さは1569g。まずまずの大きさです。
収穫したカボチャは追熟のために1ヶ月弱、日陰で保管しておきます。

今回収穫した果実以外にも4果ほど実がなっています。
今のところテグスを張ってからはカラスの被害はないです。
うどんこ病がでてしまった葉をだましだまし延命させながら、収穫までもっていきます。

8/6

残りの果実も少しずつ皮の色が濃くなってきました。

一方で重曹液で対抗しているものの、うどんこ病も確実に広がってます。
先に1果収穫した方の株は葉が数枚しか残ってません(汗)。
残りの1果は無事に収穫できるでしょうか…。あと2週は頑張ってほしいんですが。

8/20

少しずつヘタがコルク化してきた2果目。
コルク化した部分にひびが入ってきたので収穫しました。

本当はもう少しはっきりと横方向にひび割れするまで成熟させたかったんですが、葉がほとんど枯れてしまったのと、他の果実に病気が出てきてしまったので収穫することにしました。

このあと1ヶ月ほど追熟させますが、保管中に腐らないことを祈ります。

こちらは病気が発生してしまった果実です。
台風の大雨がよくなかったみたいですね。
まだ初期の病徴なので確信はもてませんが、綿腐病かと思われます。
(↑日焼けによる障害の可能性もありそうです。)

あと10日ほどで収穫適期になりそうでしたが、無念の収穫です。
大きな2果だっただけに残念。。。
やっぱり生育期間が延びると、病気のリスクが上がりますね。

8/24 栽培終了

畑に残していた小ぶりな3果も収穫しました。
これで今年の夏カボチャは終了です。

結果

2022年の夏カボチャの栽培結果がこちら。

結果

・収穫量
  7果(1569g, 1723g, 1653g, 1490g, 1025g, 902g, 694g)


収穫量は7果で、目標だった12果の約半分。
しかも7果のうち十分な大きさに肥大したのが4果、さらに十分に成熟させられたのは2果のみ、という結果でした。
正直、想像以上の失敗です(苦笑)

失敗の要因と対策

今回の失敗の要因と来年にむけた対策を考察してみます。

5月の寒さ

5月の朝晩はカボチャにとってはまだ寒かったようです。
5月になった時点で寒さ対策の不織布を外してしまったのは失敗でした。

対策

5月中は寒さ対策の行灯を設置。

ウリハムシ

ウリハムシは成虫による葉の食害に目がいきがちですが、本当に怖いのは幼虫による茎への食害だということがわかりました。
今回、初期段階で生育不良になってしまった1株は、病気ではなくウリハムシ幼虫の食害を受けたみたいです。

対策

生育初期のウリハムシ害を防ぐために、株が十分に大きくなるまで行灯を設置。


カラス

今年は一番できがよかった最初の2果をカラスに食べられてしまいました。
カラス被害はテグスで防げることをすでに実証済みです。

対策

テグスを張る。

アライグマ・カラス対策
アライグマに食べられてトウモロコシは全滅。カラスにつつかれカボチャは収穫量激減。 あまりのショックに対策を講じました。 アライグマ対策の木酢液は効果のほどを確認するため、経過観察中。カラス対策のテグスは効果てき面!おすすめです。

うどんこ病

壊滅的な被害は出ないものの、じわじわと葉をむしばまれ、後半の生育不良に影響しました。
うどんこ病の被害を抑えるために、栽培期間を短くしつつ重曹オイルによる予防をします。

対策
  • 親づる1本仕立ての2果採りにし、短期逃げ切り型の作型にする。
  • 重曹オイルを活用して予防する。

カボチャのうどんこ病には重曹オイル!
カボチャを育てると必ず発生するうどん粉病。 せっかくの家庭菜園、できるだけ農薬は使わずに育てたいですよね。実はカボチャのうどん粉病は重曹と植物性オイルで作った液をスプレーすれば大きな被害は防げるんです!病気を防いでおいしいカボチャを収穫しましょう!

粘土質土壌

畑の土質が粘土質で水はけが悪く、茎葉や果実が傷みやすい環境でした。

対策
  • 有機物を加えて水はけをよくする。
  • 支柱とネットを使った立体栽培にする。



以上のとおり、多くの敵に悩まされた今年のカボチャ栽培。
トラブルが多かった分、改善点も多く、早くリベンジしたい気持ちが抑えられません。笑

そこで来年の夏栽培に先立ち、お試しで冬至カボチャの栽培を始めてしまいました。

家庭菜園日記:冬至カボチャ
栄養満点のカボチャ。夏だけでなく寒い冬にもたっぷり食べたい! ということで、夏カボチャに引き続き冬至カボチャの栽培をすることにしました。 2022年の夏作は失敗をしてしまったので、来年の夏に向けて改善策や新しい方法を取り入れていきます。


初心者には難しいかもしれませんが、ここで一度練習・検証をして、来夏のカボチャ栽培につなげます。

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