こんにちは、あまなつです。
植物好きの農学部卒サラリーマンです。
30㎡の畑で家庭菜園を満喫しています。
この記事は2022年のタマネギ栽培の記録です。
タマネギの栽培計画はこちら。
栽培計画
苗づくりからのタマネギ栽培
家庭菜園のタマネギ栽培といえば、苗を買って植え付けるのがオーソドックス。
でもせっかく育てるなら1から10までやりたいのがあまなつです。
それに「タネから育てた方が安いし面白い!」ということで、初めてのタマネギ栽培にも関わらずタネからの栽培に挑戦しました。
目標は「1年間に我が家で消費するタマネギを作る」こと。
つまり「タマネギの自給」を目指します。
育てるのは晩生の固定品種「ノンクーラー」。
1年分収穫することを考えれば貯蔵性は必須です。
さらに固定品種なので自家採種も可能。
来年のタネまで自給しようという魂胆です。
バラ色の未来を見ています。
9/23 タネまき
育苗に使うのは夏にカボチャを育てていた畝です。
9月の初めに片付け、苦土石灰と元肥を混ぜ込んでおきました。
連日の雨で土はかなり湿っているので、乾燥の心配は少なそうです。
支柱を使って溝をつくります。間隔はだいたい5cmくらい。
そこに前日の夜から給水させておいたタネをまいていきます。
タネの間隔は1cmくらいです。
タマネギは嫌光性種子なので5mmほど土を被せ、シャベルで鎮圧したら完了です。
乾燥を防ぐために不織布をベタがけしておきました。
9/30 タネまき1週間後
タネまきしてから1週間がたちましたが…
全然発芽してません!
発芽に適した環境なら1週間ほどでおおかた発芽するみたいですが、ざっと見て3つしか芽を見つけられませんでした…!
土をさわってみると、もとから粘土質の土壌が連日の雨でかなり硬くなってます。
そのせいで発芽できなかったのかもしれません。
それに不織布をかけていたとはいえ、晴れの日には太陽光で地温もかなり上がるみたいです。
タマネギの発芽適温は15〜25℃なので、高温による発芽阻害もありそうです。
もう少し様子を見ますが、大失敗に備えてあわてて新しいタネと育苗トレイを買って、ベランダで予備の育苗を始めました。
10/2 タネまき(ベランダ育苗)
予備の苗のタネはこちら。
中晩生の「新きぬ和(なごみ)」です。
25穴のセルトレイに7〜8分目まで土を入れ、1穴に5〜6粒ずつまきました。
その後、畑と同じように5mmほど土を被せ、たっぷり水やりをしました。
これをベランダの日陰で、土が乾燥しないように管理します。
10/14
畑の方の苗は…
相変わらずほとんど発芽してません…!
これはショックです。まさかこれほど路地での苗づくりが難しいとは…!
対してベランダ育苗の方はなかなかの発芽率です!
ざっと数えて350粒くらいは芽が出ています。
すくすく伸びてくれることを期待してますが…
畑の土を使っているせいか土が固まりはじめ、根付きに苦戦している様子(汗)
水のやり方を調節したり、場合によっては手でほぐす必要もありそうです。
10/31
播種後1ヶ月のベランダ育苗。
およそ300〜320本の苗が育っています。
タネは約500粒だったので6割くらいが苗として使えそうです。
長さは10〜15cmで太さは爪楊枝くらい。
3枚目の葉が伸び始めています。
タマネギの植付けについてはいろんな情報があるんですが…
小さい苗だと植付け時期が遅いと寒さで枯れてしまうとのことです。
少し早めに植えて畑で成長させることで、枯れるリスクも減らせるそうです。
心配しているトウ立ちは、一定以上育った苗が寒さにさらされることで起こるので、これくらいの大きさの苗なら気にしなくてもよさそうです。
ということで、11/3に苗の植付けをしようと思います。
11/3 植付け
タネまきが遅れたせいでまだまだ小ぶりなタマネギの苗。
本格的に寒くなる前にある程度まで成長させるため、早めに植え付けることにしました。
育苗できた苗は300本ほど。
15m分の畝をタマネギ用に確保してましたが、10mで間に合いました。
植付け予定の畝には、2週間くらい前に発酵牛糞、枯葉、米ヌカ、苦土石灰、元肥を入れて耕しておきました。
もう一度耕してから、畝立てして表面をならし、マルチを張ります。
やってみて実感しましたが、マルチを張るのって難しい!
なかなか畝の上面を平らにできず、どうしてもマルチと畝の間に隙間ができてしまいます。
ホントきれいにマルチを張れる方、尊敬します。。。
マルチを張ったら苗を植え付けます。
浅くしすぎず、かつ成長点まで埋めてしまわないように気をつけます。
苗を植えるのと同時に、マルチの穴の縁に土をのせます。
こうすることによって風でマルチがめくれたり、苗がマルチの下に入り込んでしまうのを防ぎます。
この作業をひたすら続けること3時間…
310本の苗を植え付けました!
かなり小さな苗もあったので、まともなのは300本あるかないかといったところです。
畝立てを含めると5時間かかりました。(汗)
予想以上に時間がかかりましたが(苦笑)、植付けさえしてしまえばあとはしばらく作業がありません。
無事に冬を越えてくれるでしょうか?
11/12
植付け後の2週間、全く雨が降りませんでした。
途中の土日にわずかばかりの水やりをしましたが、とても十分とはいえない量。
枯れていないか心配しつつ畑にいくと…
しっかり根付いたみたいです!
まだまだ小さいですが、植付け前より確実に茎が太くなってます!
さすが、畑の力はすごい。
心配していた水分も、どうやら朝露で補給できているみたいです。
早朝には土が湿っていて、マルチ表面にも水滴がついていました。
さて、12月になったら1回目の追肥です。
年明けまでに鉛筆ほどの太さにするのが目標です。
11/26
徐々にではありますが、茎葉が太くしっかりしてきました。
冬越しの準備は間に合うでしょうか?
定植から1ヶ月がたち、葉先が茶色い株も出てきたたので化成肥料を追肥しました。
撒き方はマルチの上からばら撒きでOK。
一穴ずつ肥料をまかなくても、風で飛ばされたり、雨や朝露に溶けてマルチ穴に流れていきます。
12/24
毎週観察していても大きくなっている実感がなく、寒さで成長が止まったかと心配していましたが…
1ヵ月前と比べるとだいぶしっかりしてきました。
太さも大きいものは鉛筆くらいの太さになってきました。
それなりに順調そうです。
12月中旬からはめっきり寒くなり、日の出前にはしっかり霜が下りてマルチが3cmくらい浮き上がってました。
苗ごと持ち上げられないように注意が必要です。
同じ畝でも成長が早いエリアと遅いエリアがあります。
日当たりに差はないので、肥料や堆肥の量にばらつきがあったか、畑が傾いているので水の流れが影響している可能性がありそうです。
1/28
さすがに真冬は成長を止めるかと思ってましたが、真冬の寒さの中でも少しずつ大きくなってきました。
太いものは1cmくらいあります。
ここで2回目の追肥。
化成肥料を根本にまいて軽く土に混ぜ込んでおきました。
夏野菜と違って手がかからないのは、楽な反面ちょっと寂しいですね(苦笑)。
2/23
少しずつ暖かくなってきて、タマネギの成長が加速してきました。。
止め肥をあげようとしたところいくつかの肥料過多のサインが…!
葉がデコボコと波打ってしまっています。
この症状が出ている株はとばして、残りの株に最後の追肥をしました。
3/21
大きくなりすぎでは⁈と心配になるほど成長していますが、葉の波打ちが消えません。
肥料を与えすぎたかと反省。
しっかり鱗茎が肥大してくれるといいんですが…。
4/9
だいぶ鬱蒼としてきたタマネギ畑。
草丈はひざの高さを超えています。
最近の強風でけっこう葉が折れてしまっています。
大きさにはだいぶバラツキがありますが、いくつかの株で鱗茎が膨らんでいました。
長期間栽培してきたタマネギ。
収穫が近づいているのを実感できてワクワクします。
4/16
タマネギを育てている畝の一部はカボチャにバトンタッチする計画です。
カボチャの苗が定植のタイミングになったので、スペースを開けるためにタマネギを3株収穫しました。
晩生品種なのでまだ小ぶりですが、食欲をそそられる香り。
葉タマネギとしても食べられるので、豚肉と炒めていただきました。
5/3
タマネギの畝に夏野菜の苗を植えるため、ゴールデンウィーク中に20株ほど収穫しました。
ばらつきはあるものの直径10cmを超えているものがほとんどでした。
なかなか上出来。
まだ収穫には早いので外皮は柔らかく球の締まりもゆるいですが、葉タマネギとしては食べられない程度に葉が枯れ始めています。
ちらほら病気が出始めているのであと2、3週間、なんとか逃げ切ってほしいところです。
5/21
ここにきてバタバタと葉が倒れ始めました。
葉が倒れたものから少しずつ収穫していきます。
今週は22個収穫しました。
大小ありますが、300〜400gの玉が多いです。
中には600gの特大サイズも!
大きすぎると貯蔵性が落ちると聞きますが、心は踊りますね。笑
5/27〜29
半分以上の葉が倒れたので、本格的に収穫しました。
3日間で200個以上のタマネギを収穫!
しかもほとんどが400g越えの大物。大成功です!
正直作りすぎた感があり保存場所は頭が痛いですが、今年は1年間タマネギには困らなそう。
残りも天気を見ながら順次収穫していきます。
7/9
最終的に約300個のタマネギを収穫し、毎日タマネギをふんだんに使った料理を楽しんでいます。
1ヶ月干したタマネギがこちら。
ずいぶんタマネギらしくなりました。
これなら来年までもちそうな気がしてきました。
いろんな料理に使えて、長持ちもするタマネギ。
家庭菜園におすすめの品目です。
コメント